倉吉ウイスキーが「ひどい」と酷評された真相と現在の評価を徹底検証

倉吉ウイスキーが「ひどい」と酷評された真相と現在の評価を徹底検証

倉吉ウイスキーが「ひどい」と酷評された真相と現在の評価を徹底検証の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

倉吉ウイスキーに対して「ひどい」という評価が定着した最大の原因は、商品リリース直後に発覚した原酒偽装疑惑とブランディングの乖離にあります。ウイスキー愛好家が激怒した松井酒造の炎上経緯を振り返ると、日本のウイスキー表示基準の不備を突いたマーケティング手法が浮き彫りになります。

2010年代半ば、世界的なジャパニーズウイスキーブームの最中に登場した「倉吉」は、鳥取県倉吉市の美しい自然と大山(だいせん)の伏流水を前面に押し出し、「倉吉8年」「12年」「18年」といった長期熟成モルトを矢継ぎ早に発表しました。しかし当時、愛好家や専門家から「創業間もない酒造会社が、なぜ10年以上前の自社製シングルモルト原酒を大量に持っているのか」という疑問の声が噴出しました。

調査報道や専門誌、有志の追及によって明らかになった倉吉ウイスキーのスコッチ輸入の真相は極めて冷酷なものでした。当時リリースされていた中身は、スコットランドなどの海外からバルク輸入したモルト原酒を日本国内でブレンドし、大山の水で割り水したものだったのです。当時の日本の酒税法上は「国内でブレンドしていれば原材料が輸入原酒であっても国産ウイスキーと表示できる」という抜け穴が存在していました。法的には違法ではなかったものの、消費者に「倉吉の地で長年醸造された純国産原酒」と誤認させる販売手法は、誠実なものづくりを愛するファンへの裏切りと受け取られ、ネットコミュニティや海外フォーラムで大炎上する事態へと発展しました。

さらに、倉吉ウイスキーがまずい理由として指摘された味覚面の粗さも悪評に拍車をかけました。初期ボトルは輸入原酒の樽香や若々しいアルコール刺激が浮いており、バランスの悪さが目立ちました。「この完成度でスコッチの有名銘柄を超える4,000円〜7,000円前後の価格を取るのか」というコストパフォーマンスの低さが、純粋な味への低評価を決定づける要因となったのです。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。