避難所生活を経て、マリと子犬たちは五十嵐さんと共に長岡市内の仮設住宅で暮らしました。3匹の子犬はその後、親族や温かい里親のもとへと引き取られ、それぞれ幸せな家庭犬として生涯を過ごしました。
多くのファンが気にかけているマリのその後の生涯ですが、マリは五十嵐さんと片時も離れず、復興公営住宅で穏やかな余生を送りました。震災を生き抜いた象徴として全国から温かい励ましを受け続けたマリは、2016年6月10日、多くの人に愛されながら静かに息を引き取りました。
気になる死亡理由は大きな病気ではなく、天寿を全うしたことによる老衰でした。享年15歳(人間換算で約80〜90歳相当)という、柴犬としては立派な大往生でした。最期は長年連れ添った五十嵐豊さんの腕の中で安らかに旅立ったと伝えられています。
現在の山古志(新潟県長岡市山古志竹沢)にある「やまこし復興交流館 おらたる」の前庭には、柴犬マリと子犬たちのブロンズ銅像が建立されています。震災の教訓と命の尊さを象徴するモニュメントとして、震災から20年以上が経過した2026年現在も、全国から多くの観光客や愛犬家が献花や見学に訪れる聖地となっています。