イタリアに家族や友人がいるわけでもなく、海外のオンラインショップを利用した覚えもないにもかかわらず、なぜ突然「+39 着信 迷惑電話」があなたの端末に着信するのでしょうか。警視庁や大手通信キャリアの注意喚起、さらにはSNS上に寄せられる数多くの被害報告を精査すると、そこには国際的な特殊詐欺グループの冷徹な手口が浮かび上がります。
現在横行している手口の主流は、わずか1〜2回の呼び出し音で通話を切断する「国際ワン切り詐欺」です。攻撃者は自動ダイヤルプログラム(オートダイヤラー)を用い、日本の携帯電話番号(090/080/070)に対してランダムかつ機械的に大量発信を仕掛けています。相手が応答する前にあえて切断し、スマートフォンの画面に「不在着信」の痕跡を残すことこそが彼らの狙いです。
さらに近年では、通話だけでなく「+39 SMS 詐欺メッセージ」の着信も多発しています。「大手配送業者からの不在通知」「国税庁からの重要なお知らせ」「大手通信キャリアの未納料金督促」といった文面を装い、文末に不審なURL(フィッシングサイトへのリンク)を記載したショートメッセージを+39の回線から送りつける手口です。海外経由のSMS送信事業者(バルクSMSアグリゲーター)の脆弱性を悪用し、送信元番号を偽装したり、海外回線を踏み台にしてスパムフィルターをすり抜けようとする攻撃が常態化しています。