もんたよしのりさんの才能は、自らのボーカルパフォーマンスにとどまらず、作詞・作曲家としてのコンポーザー能力においても際立っていました。その代表作が、1983年に西城秀樹さんに楽曲提供した「ギャランドゥ」です。
「ギャランドゥ」というフレーズは、もともともんたさんがデモテープを制作する際、英語風のスキャットとして口ずさんでいた言葉でした。「言葉の意味よりも、リズムに乗ったときの響きとグルーヴ感を最優先する」というもんたさんの感性から生まれた造語であり、具体的な辞書的意味はありませんでした。
西城秀樹さんはこの楽曲で見事なイメチェンと新境地を開拓し、「第25回日本レコード大賞金賞」を受賞。その後、タレントの松任谷由実さんがラジオで西城さんの衣装から覗く体毛を「ギャランドゥ」と形容したことから俗語として広まったという有名なエピソードがありますが、発端となった楽曲の根底にあったのは、もんたさんが注ぎ込んだ純度の高いファンク&ロックの魂でした。
さらに同1983年には、実力派シンガー・大橋純子さんとのデュエット曲「夏女ソニア」をリリースして大ヒットを記録。洗練された都会派ポップスと土着的なソウルボイスの見事な調和を見せ、昭和歌謡史におけるコラボレーションの金字塔を打ち立てました。