目が痛いとき、良かれと思って行った自己流のケアが症状を劇的に悪化させるケースが後を絶ちません。現場の眼科医が警鐘を鳴らす「やってはいけないNG対処法」を検証します。
最大の盲点は、「目を水道水でジャブジャブ洗うこと」です。水道水は浸透圧が涙と異なり、角膜上皮の細胞をさらに膨潤させて傷つけます。また、水道水中に微量に含まれる塩素やアメーバなどの微生物が、剥き出しになった角膜深部に侵入し、難治性の感染症を引き起こす引き金になります。どうしても目を洗いたい場合は、防腐剤フリーの人工涙液をたっぷりと点眼して流し出してください。
また、「清涼感(メントール感)の強い目薬をさすこと」も避けてください。爽快感で痛みを紛らわせようとする人がいますが、上皮が剥がれた角膜に清涼化剤は強烈な化学刺激となり、激痛を跳ね上げます。
さらに、痛みを我慢して目を擦る行為は、再生しかけた繊細な上皮細胞を再び剥ぎ取る行為に他なりません。痒みや異物感があっても、決してこすらず、冷たいアイマスクで感覚を麻痺させることが賢明な判断です。