スーパーの鮮魚売り場や豊洲市場などの現場データを検証すると、はまぐりの「産地と種類」によって砂の抜けやすさに明確な差が存在することが分かります。
店頭で見かけるはまぐりは、大きく分けて日本固有種の「本はまぐり(ヤマトハマグリ)」、外洋の砂浜に生息する国産「チョウセンハマグリ(地蛤)」、そして中国や韓国から輸入される「シナハマグリ」の3系統です。
地蛤と輸入はまぐりの違いを理解することは、下処理の成功に直結します。千葉県の九十九里や茨城県の鹿島灘で獲れる国産地蛤は、粒子が荒い清潔な砂地に深く潜っているため、水揚げ時点で砂の含有量が比較的少なく、2時間前後の砂抜きで綺麗に抜ける傾向があります。2026年現在の取引相場でもキロ単価3,500円〜6,000円と高値で推移しています。
一方、流通量の多くを占める輸入シナハマグリ(キロ単価1,200円〜2,200円前後)は、内湾の泥砂交じりの干潟で育つことが多く、殻の内部や外套膜の隙間に細かな泥砂を抱え込みやすい特徴を持っています。そのため、輸入はまぐりを調理する際は、標準より少し長めの3時間程度しっかり時間をかけ、調理前のこすり洗いを念入りに行うことがジャリ感を防ぐ秘訣です。