足の爪の変色に気づいたら、まずは皮膚科を受診して爪の顕微鏡検査を受けることが鉄則です。医師が爪の破片を少量採取し、数分から10分程度で白癬菌の有無を確定診断します。似た症状の爪乾癬や爪甲剥離症と正確に鑑別した上で、最適な治療プランが提示されます。
現在の爪白癬治療は、主に「外用薬(塗り薬)」と「内服薬(飲み薬)」の2つのアプローチで行われます。
① 爪専用外用薬(塗り薬)
近年開発された爪透過性の高い処方外用薬(エフィナコナゾールやルリコナゾールなど)を使用します。爪の濁りが一部にとどまっている軽症から中等症のケースや、内服薬が飲めない患者に適しています。毎日1回、患部に塗布を継続します。
② 抗真菌内服薬(飲み薬)
爪全体が厚く変色している重症例や複数本の爪に感染している場合、体の内側から血流に乗せて爪母(爪を作る組織)へ直接薬剤を届ける内服薬が第一選択となります。従来の薬に比べて副作用リスクが低減された新規内服薬(ホスラブコナゾールなど)が登場しており、1日1回・12週間の服用で高い完全治癒率を示しています。
足の親指の爪が生え変わるまでには約10ヶ月から1年半の期間を要します。変色した部分が消えるまで根気強く治療を続けることが、再発を完全に防ぐ唯一の道です。