「私以外、全員悪女。」というあまりにも強烈なキャッチコピーと共に2014年春に幕を開けたフジテレビ系列の連続ドラマ。それが『ファースト・クラス』だ。当時、まだ一般に定着していなかった「マウンティング」という概念を、一気に流行語へと押し上げた功績は極めて大きい。
職場内での露骨なポジション争い、裏切り、マウンティングドラマの真骨頂とも言える「心の声(ボイスオーバー)」の多用。登場人物たちが笑顔の裏で舌を出し合い、心のなかで敵を毒づく演出は、従来のテレビドラマにはない新感覚のエンターテインメントを提供した。底辺から這い上がるヒロインの成長劇でありながら、周囲の悪女たちが魅せる狡猾な生き様そのものが視聴者を惹きつけて止まなかったのだ。