ポルンの正体は、メップルやミップルが暮らしていた「光の園」において未来を紡ぐとされる選ばれし光の王子である。わがままで泣き虫、なぎさの部屋を散らかしては困らせる奔放な振る舞いが目立っていたが、その小さな身体には「プリズムストーン」の力を一身に受け止め、光の園のクイーンの意志を直接中継する極めて重大な役割が宿されていた。
彼が真の覚醒を遂げた最大の引き金は、ドツクゾーンの強力な刺客である「闇の三名士(ジュナ、レギーネ、ベルゼイ)」との激闘だった。いつも自分を命がけで守ってくれるキュアブラックとキュアホワイトが、目の前で傷つき倒れそうになる極限状態。それまで「守られる側」に過ぎなかった甘えん坊の王子が、「二人を守りたい」という強烈な自立心と無私の勇気を爆発させた瞬間、体内に封じられていた虹の力が解き放たれたのだ。
この覚醒によって生み出された「レインボーブレス」は、プリキュアたちにそれまでの肉弾戦をさらに凌駕する驚異的なパワーと新必殺技「プリキュア・レインボー・セラピー」をもたらした。単なるパワーアップアイテムの授与にとどまらず、キャラクターの精神的成長が戦闘能力の飛躍に直結するという、作劇上の美しいカタルシスがここに結実している。