大野投手のマウンド姿を語る上で欠かせないのが、熱い人間味と家族への深い愛情です。佛教大学時代から苦楽を共にしてきた愛妻(一般女性)とは2012年に結婚。プロ入り直後に肩の故障で投げられなかった暗黒のルーキーイヤーから、沢村賞投手に上り詰めるまでのすべてを知る最大の理解者です。
手術後の過酷なリハビリ期間中、思うように肘が動かず弱音を吐きそうになった大野投手を、食生活の徹底管理と精神的な寄り添いで支え続けたのが妻と子どもたちでした。当時の密着ドキュメンタリー番組でも、「家族が普段通り明るく接してくれたからこそ、孤独なリハビリ室でも心が折れずに済んだ」と感謝の念を口にしています。
そして、大野投手の代名詞とも言えるのが登場曲です。特にファンから絶大な支持を集めているのが、サザンオールスターズの『栄光の男』。歌詞に描かれる挫折、葛藤、そして再び立ち上がろうとする不屈の精神は、まさに度重なる怪我と戦い続けてきた大野投手の生き様そのものと重なります。
マウンドへと駆け出す背番号22の背中、スタンドに鳴り響く桑田佳祐氏の歌声、そしてバンテリンドームを埋め尽くすファンの大拍手。この光景は、単なる1選手の入場シーンを超えて、困難に立ち向かうすべての人々の胸を打つドラマチックな瞬間として定着しています。