明日、鹿児島市を襲うリスクは空からの雨滴だけではない。気象庁が随時更新する「桜島降灰予報」によると、上空およそ1500〜3000メートルの風向は南西から西北西へとシフトする計算になっている。つまり、火口から噴出した噴煙が市街地方面へとまっすぐに流れてくる軌道を描いている。
雨が降る前に灰が降れば街は白く霞み、その後に雨が追いつけば街全体が粘土質の泥に覆われる。車のワイパーを乾いた状態で動かせばフロントガラスに無数の細かい傷がつき、傘を差さずに走れば微粒子が衣服の繊維に入り込んで取れなくなる。明日は外出前に雨雲レーダーだけでなく、必ず降灰予測のベクトルを確認することが命綱となる。