メディアで連日報じられる学校不祥事の最新ニュースにおいて、とりわけ世間に強い衝撃を与えるのが、教員という絶対的な立場を悪用した卑劣な犯行です。報道各社の取材データや警察の摘発資料を分析すると、SNSを通じた私的なメッセージのやり取りから始まり、放課後の個別指導や部活動の遠征先での密室空間を悪用した犯行が後を絶ちません。
なぜ聖職者と呼ばれる立場でありながら、このような逸脱行動に走るのか。そこには、学校現場特有の閉鎖性と非対称な権力関係が存在します。子どもにとって教員は成績評価や進路決定の権限を握る「逆らえない絶対的存在」です。加害教員はこの力関係を無自覚、あるいは意図的に利用し、児童生徒の警戒心を解きながら孤立させていく巧妙なアプローチを取ります。
さらに、教員採用倍率の低下に伴う選考プロセスの形骸化や、業務多忙による同僚同士の相互チェック機能の麻痺も指摘されています。周囲が異変に気付けない、あるいは気付いていても口を挟めない職員室の人間関係が、加害行動のエスカレートを許す土壌を作り出しています。