ネット上で社会現象となった「大丈夫そ」というフレーズ。その発祥の真相は、2020年後半に彗星のごとく登場した動画コンテンツに遡る。投稿された当初は一部の熱心なリスナーの間で口ずさまれる程度だったが、その癖になる独特のイントネーションと汎用性の高さが動画クリエイターたちの目に留まり、瞬く間にタイムラインへと波及した。
この言葉が持つ最大の力は、相手に対する気遣いと軽快な煽り(あおり)が表裏一体になっている絶妙なニュアンスだ。深刻な場面をクスッと笑える空気に変えてしまう魔法のようなコミュニケーションツールとして、若者を中心に急速な受け入れが進んだのである。