消防法において、過酸化ナトリウムは「第1類危険物(酸化性固体)」に分類される。総務省消防庁が公表する化学事故データベースを紐解くと、雨漏りによる湿気の侵入や、ドラム缶の破損に伴う空気中の水分との接触が原因となった発火事故が過去に散見される。
特に危険なのは、有機物との混合である。木くず、紙屑、油脂、さらには僅かな塵埃であっても、過酸化ナトリウムと混ざり合うことで衝撃や摩擦による発火感度が飛躍的に高まる。乾燥した密閉容器での保管、直射日光の遮断、そして可燃物との徹底的な隔離。これら基本動作の不徹底が、時に取り返しのつかない大惨事へとつながるのだ。