武道館には、その構造ゆえに注意を要する「見えづらい席」が存在する。代表的なのが東・西・北東・北西スタンドの端に位置する見切れ席や注釈付き指定席だ。ステージの横奥や後方に回り込む角度となるため、メインビジョンや奥側のセットが見えにくくなる場合がある。
2階スタンドの後方列(K列以降)も特有の視覚的影響を受ける。八角形屋根を支える巨大な天井構造や吊り下げられた照明機材、さらには国旗掲揚台周辺の構造物が画角に入り込み、上方の視界を一部圧迫することがあるからだ。
さらに、2階スタンドの最前列(A列)には強固な転落防止用手すりが設置されている。座高や着席時の姿勢によっては、この手すりがちょうどメインステージの中央に重なり、視界を水平に遮るケースがあるため注意が必要だ。