日本のバストサイズ史において、最大の転換点は1990年代から2000年代にかけて訪れた。業界のリーディングカンパニーである株式会社ワコールやトリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社が定期的に発表してきた売上データや計測調査は、その動向を雄弁に物語っている。1980年当時、Aカップ以下の割合は全体の過半数を占めていた。しかし、1990年代にはB〜Cカップが急増し、2010年代以降はDカップ以上が全体の半数を超えるという逆転現象が起きている。
この体型変化の背景には、応用人体計測や身体測定学の進歩がある。単にバストの容量が増えただけでなく、アンダーバストとトップバストの差を正確に測る技術が普及したことも大きい。測定精度の向上は、隠れていた本来のサイズを正しく導き出すきっかけとなった。