ネット上のコミュニティ(X、YouTube、5ちゃんねる、知恵袋)や海外フォーラムRedditにおいて、『東京喰種』の主題歌群はどのように語り継がれているのでしょうか。長年にわたるファンの反響を検証すると、共通する熱量の源泉が浮かび上がります。
「ダークで陰鬱な作品なのに、主題歌を聴くと不思議と前を向くエネルギーが湧いてくる」「アニソンの概念を根底からひっくり返された」という意見は国内外を問わず無数に存在します。特にCö shu Nieのメジャーデビュー作となった「asphyxia」については、「当時無名のバンドを石田スイ先生がTwitterで直接発掘したというエピソードを知って鳥肌が立った」「変則的なジャズピアノと息の詰まるボーカルが、佐々木琲世の不安定な精神そのもの」と、作品とアーティストの奇跡的な合致を称賛する声が絶えません。
また、女王蜂の「HALF」に関しても、「ボーカル・アヴちゃん自身のマイノリティとしての葛藤と、クインクス(喰種の内臓を移植された捜査官)の存在意義が重なって涙が出た」という深い共感を集めています。単にメロディがキャッチーであるだけでなく、アーティスト自身の生き様やアイデンティティの葛藤がそのまま作品の核と結びついているからこそ、リスナーは長年にわたり強い愛着を抱き続けているのです。