「春雨は太る」という噂が広まった背景には、春雨の原材料に対する根本的な誤解が存在します。春雨は水分を含むと膨らむため、調理後の1食分あたりで見ればカロリーを抑えやすいものの、本質的には高密度の炭水化物食品です。
特に意識すべきなのが「緑豆春雨と国産春雨の違い」です。スーパーに並ぶ春雨は、大きく分けて緑豆(りょくとう)やえんどう豆のデンプンから作られる中国原産の「緑豆春雨」と、じゃがいもやさつまいものデンプンから作られる「国産春雨(普通春雨)」の2種類に分かれます。この原材料の差が、血糖値の上昇スピードや腹持ちに大きな影響を与えます。
文部科学省の「日本食品標準成分表」および各種臨床データが示す通り、茹でた状態の春雨は白米や中華麺と比較してカロリー・糖質ともに約半分です。ただし、緑豆春雨に含まれるデンプン(アミロース)は消化吸収が緩やかなのに対し、国産のいも類デンプン(アミロペクチン)は急激に血糖値を上げやすい性質を持ちます。減量を目的に取り入れる場合は、必ず原材料名に「緑豆」と記載された商品を選択するのが基本原則です。