ネット上の情報では「首掛けファンを着けていれば熱中症を完全に防げる」といった過信が見られますが、これは医学的・科学的に大きな誤解です。
冷却プレートや送風によって首周りの皮膚温度を下げると、脳の体温調節中枢が「身体は十分に冷えている」と錯覚してしまうリスクが生じます。実際には深部体温(体内深部の温度)が上昇しているにもかかわらず、局所的な冷感によって喉の渇きや熱中症の初期サインを見逃してしまうケースが専門家からも指摘されています。
ネックファンはあくまで「表面温度を下げて快適性を高める補助ツール」であり、水分・塩分の補給や日陰での休息といった基本的な熱中症予防行動を代替するものではありません。この認識のズレこそが、「使っていたのに体調を崩した」という誤った批判を生む根源となっています。