乾貞治の素顔を語る上で欠かせないのが、立海大附属中学校の「達人(マスター)」こと柳蓮二との関係性です。かつて小学生時代に「博士(乾)」と「教授(柳)」と呼び合い、共にデータテニスの基礎を築き上げた2人は、切っても切れない宿命のライバルでした。
普段は理知的で感情を表に出さない乾ですが、柳と対峙する時だけは計算を超えた剥き出しの闘志を見せます。眼鏡が外れ、瞳に宿る生々しい情熱を露わにしながらボールに食らいつく姿は、まさにデータマンとしての仮面を脱ぎ捨てた「テニスプレイヤー・乾貞治の真の素顔」を象徴する名場面です。
開眼した柳蓮二と、眼鏡を外した乾貞治。2人のデータテニスの怪物が本気でぶつかり合うドラマは、テニプリ屈指の感動エピソードとして現在も語り継がれています。