ベルトの調整に関しては、ネット上で広く流通している情報の中にもいくつか注意すべき誤解が存在します。スーツの着こなしを台無しにしないために、以下の盲点を押さえておきましょう。
誤解1:「穴を増やせば切る必要はない」という思い込み
「切るのが怖いから、内側にポンチで穴を2つ3つ増やして締めればいい」と考える方がいますが、これはスーツスタイルにおいてNGとされています。余った剣先が体の側面や背中側まで長く伸びてしまい、だらしない印象を与えるためです。ビジネスシーンにおけるスーツ用ベルト調整のコツは、余白の美しさを保つために適正な長さにカットすることにあります。
誤解2:「どんな厚手の革でも文房具のはさみで綺麗に切れる」という過信
一般的な薄い合皮ベルトであれば家庭用のはさみでも切断できますが、4mm以上ある肉厚な一枚革(サドルレザーやブライドルレザーなど)を無理にはさみで切ろうとすると、切断面が斜めに潰れて断面がガタガタになります。厚手のレザーベルトを短くする方法としては、切れ味の良いカッターナイフと定規を用い、数回に分けてまっすぐ刃を滑らせるのがプロの仕上がりに近づける秘訣です。