花巻東を語る上で欠かせないのが、メジャーリーグの第一線で歴史を塗り替える大谷翔平と菊池雄星という二人の怪物の存在です。かつて「東北のチームは寒冷地ゆえに関東・関西の強豪には勝てない」とされた高校野球界の定説を、花巻東は見事に覆しました。
菊池雄星を擁して2009年春のセンバツ準優勝、同年夏の選手権ベスト4に輝き、大谷翔平が高校3年夏の岩手大会でアマチュア史上初となる160キロを計測した衝撃は、今も高校野球ファンの記憶に鮮烈に焼き付いています。これまでの花巻東高校甲子園戦績は、春の選抜出場回数・夏の選手権出場回数を合わせて20回を超え、甲子園通算勝利数は25勝以上。東北勢として常に優勝候補の一角に挙げられるポジションを確立しました。
歴代プロ野球選手輩出数においても、公立優位だった岩手県内において突出した数字を残しています。
・菊池雄星(埼玉西武ライオンズ ➔ シアトル・マリナーズ等)
・大谷翔平(北海道日本ハムファイターズ ➔ ロサンゼルス・エンゼルス ➔ ロサンゼルス・ドジャース)
・岸里亮佑(北海道日本ハムファイターズ)
・高橋樹也(広島東洋カープ)
・千葉耕太(東北楽天ゴールデンイーグルス・育成)
・西舘勇陽(中央大学 ➔ 読売ジャイアンツ・ドラフト1位)
佐々木洋監督が掲げる「日本一になるための逆算思考」と、目標達成シート(マンダラチャート)を活用した自己分析法は、単なる野球技術の指導にとどまりません。人間的成長なくして技術の向上はないという明確な哲学のもと、世界基準のプレイヤーを育む揺るぎない土壌が築かれています。