英語の「Perfect Human」は、文字通り「完璧な人間」「非の打ち所がない完全無欠の存在」を意味します。人間誰しもが欠落や不完全さを抱えるなかで、自らを絶対的な完全体として定義する言葉です。
『PERFECT HUMAN』における歌詞の意味を紐解くと、全編を通して「中田敦彦という偶像」に対する熱狂的な狂信と賛美で埋め尽くされています。歌詞中では「大地を揺るがす」「天罰が下る」「恐れるな、おののくな」といった神話的・宗教的モチーフが頻出します。自他ともに認める知性派でありながら、同時に強烈なエゴイスティックな一面を持つ中田を、藤森慎吾が卓越したフロウでカリスマとして祭り上げる構図です。
ここで重要なのは、中田本人は曲の大部分で歌わず、センターで仁王立ちしながら首をかしげ、クライマックスに低音ボイスで「I'm a perfect human」と言い放つのみという点です。過剰な自己神格化をあえてシリアスなEDMトラック上でやり切ることで、「傲慢さを究極まで突き詰めた結果生まれる高度なナンセンス・ギャグ」として成立させています。