古くから歓楽街として知られる大阪市北区太融寺町周辺は、現在その中心地となっている。夜が深まると、雑居ビルがひしめくエリアの交差点や街路灯の下に、スマートフォンの画面をぼんやりと照らされた女性たちが立つ。かつての喧騒とは異なる、不気味な静けさが漂う場所だ。
警察側も手をこまねいているわけではない。大阪府警察は警察官を増員し、売春防止法違反や公然わいせつ容疑での捜査を徹底している。街頭監視カメラの増設や私服警察官による「お声がけ」によって、表立った交渉行為を排除する動きを急ピッチで進めている。しかし現場の警察官も「客と女性の境界線が見えにくく、立ち話をしているだけでは挙動の立証が難しい」と吐露する。