インターネット上の掲示板やSNSでは、バミリに関して一部の誤った認識や偏見が見受けられます。現場の事実に基づき、代表的な誤解を解消しておきましょう。
誤解1:「足元をチラチラ見てバミリを確認するのは未熟な演者である」
ネット上で「下ばかり見ている」と批判されるケースがありますが、これは大きな誤認です。一流の俳優やベテランパフォーマーであっても、確実な位置取りのために目印を確認することは不可欠です。プロは「間接視野(周辺視野)」と呼ばれる視界の端でバミリを捉える訓練を積んでおり、客席に下を向いていると悟らせずにミリ単位の補正を行っています。視認すること自体がプロフェッショナルとしての責任ある行動です。
誤解2:「どんなテープでも色さえ合っていれば代用できる」
ホームセンター等で手に入る安価なビニールテープをそのまま使うと、照明の熱で糊が溶け出し、舞台床を修復不能なレベルで汚損するリスクがあります。プロの舞台監督は、劇場の床材の材質(木材、リノリウム、プラスチックパネル)と照明器具の熱量を計算した上で、使用可能なテープを厳格に指定しています。