Q1:中心温度計がない場合、中心まで火が通ったか竹串で確認できますか?
A1:確認は可能です。肉の最も厚い部分に金属製の串を刺し、5秒ほど待ってから引き抜き、下唇の下側に当ててみてください。「ぬるい」と感じたら加熱不足、「しっかり温かい(お風呂の湯加減程度)」と感じたら中心温度55〜60℃のサインです。ただし、ジビエの安全性と食感を100%完璧に見極めるためには、実売1,000円前後のデジタル芯温計を使用することを強く推奨します。
Q2:鹿もも肉と背ロース肉では、焼き加減や時間に違いはありますか?
A2:明確な違いがあります。背ロースは筋繊維がきめ細かく柔らかいため、中心温度58℃前後の繊細なロゼ色を目指すのがベストです。一方、もも肉(特に外ももや内もも)は運動量が多いため繊維がしっかりしており、焼きすぎると急激に硬化します。もも肉をローストにする際は、繊維を断ち切るように薄くスライスして提供することが、口当たりを劇的に柔らかくする必須テクニックとなります。
Q3:食べきれずに残ってしまったローストの正しい保存法と温め直し方は?
A3:電子レンジでの再加熱は絶対に避けてください。マイクロ波が急激にタンパク質を変性させ、一瞬でパサパサのレバー状態になります。保存はラップで空気を遮断して冷蔵し、翌日は冷たいまま薄切りにしてサラダやカルパッチョ仕立てにするか、サンドイッチに挟むのが最も美味です。どうしても温めたい場合は、耐熱袋に入れて50℃前後のぬるま湯に10分ほど浸ける「湯煎温め」を行ってください。