小達一雄氏の人生において、世間から最も注目を集め、同時に最も厳しい視線にさらされる契機となったのが、女優・田中好子さんとの婚姻関係と、彼女の没後に噴出した週刊誌報道でした。
ふたりの出会いは夏目雅子さんを通じてのものでした。親友同士であった夏目さんと田中さんの縁から交際へと発展し、1991年に結婚。国民的アイドルグループ「キャンディーズ」のスーちゃんが、伝説的スターの兄と結ばれたニュースは、当時大きな祝福を持って迎えられました。小達氏は田中さんの所属事務所社長として、女優としてのキャリア復帰や映画『黒い雨』での日本アカデミー賞最優秀主演女優賞獲得など、その輝かしい活躍を裏から支え続けました。
1992年に田中さんが乳がんの宣告を受けてからも、およそ19年間にわたり夫婦で闘病を続けました。2011年4月の葬儀において、小達氏が公開した田中さんの生前の録音メッセージ――「いつの日か、妹・雅子のように、同じ病気で苦しむ人たちの力になりたい」という涙ながらの肉声は、参列者のみならず日本中の涙を誘いました。
しかし、葬儀の熱が冷めやらぬわずか数週間後、週刊誌各誌が衝撃的な事実を報じます。小達氏が田中さんの生前から別の一般女性(元クラブ関係者)と親密な関係にあり、その女性との間に子ども(女児)が誕生していたというスクープでした。報道によれば、田中さんは夫の裏切りや子どもの存在を把握しながらも、離婚を選ばず女優として、そして妻としての矜持を保ち続けたと伝えられました。
その後、小達氏はその女性と再婚し、実子とともに新たな生活をスタートさせたと報じられています。献身的な夫というイメージから一転、激しいバッシングを浴びることとなった小達氏は、これを機に一切の弁明を行うことなく、完全にマスコミの前から沈黙を守る道を選びました。