足の裏の皮がむけるのにかゆくない?水虫の盲点と正しい見分け方

足の裏の皮がむけるのにかゆくない?水虫の盲点と正しい見分け方

足の裏の皮がむけるのにかゆくない?水虫の盲点と正しい見分け方に関するポイントを詳しくまとめました。専門的な情報をチェックしましょう。

「水虫といえば、指の間がぐちゅぐちゅとただれて猛烈にかゆいもの」という古典的なイメージは、現代の医療現場では通用しません。日本白癬菌研究会などの報告でも明らかなように、水虫患者全体の約3割以上がかゆみを自覚していないというデータが存在します。

特に危険なのが、前述した角化型水虫です。白癬菌は皮膚の最外層にあるケラチンというタンパク質を栄養源にして増殖します。通常の「趾間型(指の間)」や「小水疱型(土踏まずの水疱)」では、菌に対する生体防御反応としてアレルギー性炎症が起き、強いかゆみが生じます。しかし、角化型水虫では菌が長年かけて角質層と同化し、生体が異物として激しく攻撃しない状態(免疫寛容に近い状態)が成立しているため、かゆみがない水虫の症状として定着してしまうのです。

では、通常の乾燥によるガサガサ肌と、角化型水虫をどう見分ければよいのでしょうか。かゆくない水虫の見分け方として、皮膚科医が着目する臨床的サインは次の通りです。

まず「病変の左右差」です。単なる空気の乾燥や加齢が原因であれば、両足均等にかかとがひび割れます。しかし、白癬菌という感染症が原因の場合、「右足のかかとだけが異様に分厚い」「左足の土踏まず周辺だけ皮がむける」といった非対称性が現れる確率が高くなります。また、一般的な保湿クリームを2週間以上塗り続けても硬さや皮むけが一切改善しない場合、角質深部に白癬菌が巣食っている可能性を強く疑う必要があります。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。