新築建売住宅が資材高や人件費の高騰で割高感を強めるなか、合理的な選択肢として支持を広げているのが中古一戸建てのリノベーションです。島田市内で流通する昭和後期から平成初期の木造住宅は、敷地面積が60坪から80坪と広く確保されているケースが多く、建ぺい率や容積率にゆとりがあります。
特に近年、問い合わせが急増しているのが島田市の中古住宅における平屋物件です。階段のないフラットな間取りは、かつては高齢者の住み替え先という位置づけでした。しかし現在では、家事動線を極限まで短縮したい共働きの子育て世代が、あえて築30年前後の平屋を1,000万円前後で購入し、骨組み(スケルトン)状態まで解体した上でフルリノベーションを施す事例が増加しています。
都市社会学的な観点から分析すると、これは過度な住宅ローンによる心理的拘束を嫌い、日々の余暇や教育費に原資を回そうとする「経済的自立と生活防衛」の現れに他なりません。都心部のように隣家と数十センチの距離で密集する生活から脱却し、南向きの広い庭で家庭菜園やバーベキューを楽しむ暮らしが、島田市なら借入総額2,000万円台で完結します。この圧倒的なコストパフォーマンスこそが、移住・定住検討者の背中を押す最大の原動力となっています。