バーレスクとは?ストリップやキャバクラとの違いと歴史・現在を徹底解剖

バーレスクとは?ストリップやキャバクラとの違いと歴史・現在を徹底解剖

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バーレスクの歴史を紐解くと、そこには社会構造の変化や女性のエンパワメント(自己決定権の獲得)と密接に結びついた劇的なドラマが存在します。

19世紀のヴィクトリア朝イギリスにおいて、女性が公の場で脚を露わにしたり、男性社会の権威を風刺したりすることはタブー視されていました。その禁忌を打ち破ったのが、リディア・トンプソン率いる劇団「ブリティッシュ・ブロンズ」でした。彼女たちは1868年にニューヨークへ渡り、タイツ姿で古典劇の男性役をパロディ化して演じることで大喝采を浴びました。これは、女性が自らの肉体とユーモアを武器に、男性中心の支配的価値観を笑い飛ばした歴史的瞬間でした。

しかし20世紀半ば、ストリップショーの台頭や映画・テレビの普及により、風刺劇としての伝統的バーレスクは急速に衰退していきます。単なる過激な露出競争に巻き込まれ、一度はその文化的価値を失いかけました。

その状況を覆したのが、1990年代に巻き起こった「ニューバーレスク(Neo-Burlesque)運動」です。その旗手となったのが、世界的なバーレスクダンサーであるディタ・フォン・ティース(Dita Von Teese)でした。彼女たちは1940〜50年代のヴィンテージファッション、ピンナップガール文化、フェティシズムを取り入れながら、それを「男性に消費される性的客体」ではなく、「女性自身が自らの美しさとセクシュアリティを誇示する主体的アート」へと再定義しました。

ニューバーレスクの大きな特徴は、パフォーマー自身が演目の構成、音楽、衣装デザイン、メッセージ性を自らプロデュースする点にあります。露出を恥じらうのではなく、鍛え上げた肉体と華やかな装飾で自己を誇らしく表現するその姿勢は、多くの現代女性から「自分らしく生きるための自信」として絶大な共感を集めました。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。