特に食事中やつばを飲み込む瞬間に耳へ激痛が走る場合、嚥下動作によって炎症を起こした扁桃組織が大きく動き、周辺の神経を物理的かつ化学的に強く刺激していることが背景にあります。
ここで見極めが必要となるのが、急性扁桃炎に伴う放散痛なのか、それとも中耳炎の併発なのかという点です。喉と耳を繋ぐ「耳管」を経由して細菌やウイルスが中耳へ侵入すると、急性中耳炎を同時に引き起こすことがあります。
見分け方の目安として、耳の閉塞感(耳が詰まった感じ)や聞こえにくさ、耳だれ(耳漏)を伴っている場合は、中耳炎を併発している疑いが濃厚です。一方で、耳の聞こえに全く問題がなく、つばを飲み込んだ瞬間だけに痛みが耳奥へ響く場合は、扁桃炎による放散痛の可能性が高いと考えられます。