ネットカフェ愛好者の間で頻繁に議論されるのが、「金太郎」と「花太郎」の明確な違いです。結論から言えば、両者は株式会社金太郎興業が手がける同一グループの兄弟ブランドでありながら、ターゲット層と店舗設計において明確な棲み分けが図られています。
創業期からの主軸である「金太郎」は、いわゆる個室ビデオ鑑賞店(DVD試写室)としての性格が色濃く残る業態です。男性向け成人コンテンツの視聴や個人的なリラクゼーションに特化しており、店舗の内装や入口の雰囲気も男性客が気兼ねなく出入りできるトーンで統一されています。
対する「花太郎」は、女性の単独利用や一般のビジネス需要、終夜宿泊を視野に入れた「総合型インターネットカフェ」としてブランディングされています。蔵書されたコミックのラインナップ、フリードリンクコーナーの拡充、清潔感のある受付カウンターなど、大手ネットカフェチェーンに近いサービス体験を提供することを目的に設計されました。
外観の看板デザインやファサードも花太郎の方が明るく開放的であり、「ビデオ鑑賞店に入るのは心理的ハードルが高いが、安く個室で仮眠を取りたい」と考える一般層や女性客の受け皿として確固たるポジションを築いています。