浪越徳治郎氏の足跡を語る上で欠かせないのが、類まれなるバイタリティと国際的エピソードの数々です。波乱万丈な浪越徳治郎 経歴において、最大のハイライトとして世界中で報じられたのが、ハリウッドを代表する大女優浪越徳治郎 マリリンモンローへの施術劇でした。
1954年(昭和29年)2月、元大リーグのスーパースターであるジョー・ディマジオとの新婚旅行で来日したマリリン・モンローは、過密スケジュールと長旅の疲労、環境変化が重なり、帝国ホテルの客室で激しい胃痙攣と極度の神経性疲労に倒れました。同行の主治医や名医が処方した薬も効果を示さず、新妻の苦悶を前にディマジオは取り乱します。そこで急遽ホテルに召集されたのが、当時すでに政財界や進駐軍関係者から絶大な信頼を得ていた浪越徳治郎氏でした。
徳治郎氏が生前の手記や特番インタビューで語った当時の証言によると、ベッドに横たわるモンローは衣服の圧迫すら耐えられない状態にあり、徳治郎氏は彼女の許可を得て、掛け布ごしの全裸状態に対して親指による持圧療法を施しました。呼吸のリズムを整えながら腹部の緊張を緩め、背部から自律神経のツボへと流れるように指を沈めていくと、わずか数十分のうちに激痛が鎮火し、モンローは安らかな寝息を立て始めたと伝えられています。後日、体力を回復したモンローは「トクジロウの手は神の手(Magic Hands)だわ」と深い感謝を伝え、ディマジオとともに徳治郎氏の技術を絶賛しました。
さらに徳治郎氏は、吉田茂元首相をはじめとする歴代の内閣総理大臣、ボクシング世界ヘビー級王者のモハメド・アリなど、国内外の名立たるVIPを顧客に持ちました。昭和後期のテレビ界ではジェット浪越のニックネームで親しまれ、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』などで「アッハッハ!」という突き抜けた笑い声とともに数々の浪越徳治郎 名言を披露。お茶の間の人気者として指圧の存在を国民全体へ浸透させました。