1968年、人気絶頂のなかで発表された藤竜也との結婚と女優引退は、世間に大きな衝撃を与えた。引き手あまたのスター女優でありながら、潔くマイクを置く決断をした背景には、「家庭を全力で支えたい」という強い信念があった。
引退後、復帰を望む声やオファーは絶えなかったが、彼女が再びカメラの前に立つことは一度もなかった。未公開のエピソードとして、多くの映画関係者が復帰の打診を重ねたものの、彼女は「私の女優人生は日活時代で完結しました」と丁寧にお断りしていたという。この潔さこそが、彼女を真の伝説たらしめている理由だ。