マスメディアと告発者のドラマチックな緊張感は、エンターテインメント作品のモチーフとしても大きな話題を呼んだ。テレビドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』は、身内の忖度や政治的圧力によって真相が闇に葬られかける焦燥感をリアルに描き出し、大きな反響を集めた。
作中で描かれた「メディア内部の葛藤」は、現実の報道現場と地続きだ。既存のテレビ局がスポンサーや関係各所への配慮から報じきれない真相が、いかにしてフリーのジャーナリストや週刊誌の手へ渡るのか。報道の倫理と組織の壁の間で揺れる告発者の葛藤は、現実のスクープ劇の裏側にも色濃く影を落としている。