首相官邸を日常の風景として育ったはずの内藤まる子さんですが、その人物像は絵に描いたような令嬢像とは大きく異なります。DAIGOがバラエティ番組やトークショーで明かす母のエピソードは、常に周囲の予想の斜め上をいくものばかりです。
象徴的なのが、DAIGOが青年期にヴィジュアル系ロックバンドに傾倒し、奇抜なメイクや派手な衣装で自己表現を模索していた時期の対応です。名門一族であれば「政治家の孫として恥ずかしい」と猛反対されても不思議ではない状況下で、母・まる子さんは一切叱責することなく、「やるならとことんカッコよくやりなさい」と、自ら衣装の調達やコーディネートに協力したといいます。子どもの個性を全肯定する姿勢は、当時としては極めて異例でした。
また、家庭内でのユニークな逸話には事欠きません。通販番組が大好きで、衝動買いした健康器具がリビングを占領していたことや、唐突に「部屋に龍が見える」と言い出して周囲を困惑させたスピリチュアルな一面など、天真爛漫な振る舞いは日常茶飯事でした。DAIGOの代名詞ともいえる「DAI語(アルファベットの略語)」の根底にある独特の言葉選びや間合いのセンスは、この母の奔放な感性から直接受け継がれたものと分析できます。