なぜツボを押すだけで咳が落ち着くのか。現代医学の観点からも、そのメカニズムの一部が説明されつつある。鍵を握るのは「自律神経のコントロール」だ。
咳は、気道に入った異物を排出するための防御反応だが、一度出始めると気道が炎症を起こし、その刺激でさらに咳が出るという悪循環に陥る。ツボ刺激によって皮膚や筋肉の感覚受容器が刺激されると、脳に信号が伝わり、自律神経のバランスが整う。特にリラックスモードである副交感神経が優位になることで、過剰に緊張した気管支平滑筋が緩み、結果として咳反射が抑制されると考えられている。