工場内に一歩足を踏み入れると、かつての「重工業」のイメージは覆される。聞こえてくるのは金属の打撃音だけではない。無人で静かに動き回る自動搬送車(AGV)の電子音と、アームを滑らかに動かす溶接ロボットの駆動音だ。
上尾工場では現在、AIを用いた部品供給システムが本格稼働している。必要な部品が必要なタイミングで、ピンポイントに組み立てラインへ届く。無駄な在庫スペースは徹底的に削ぎ落とされ、作業員の歩行ロスも劇的に減少した。このスマート化こそが、人手不足にあえぐ日本の輸送網を裏で支える原動力となっている。