瞳を閉じての歌詞が泣ける真相!平井堅とユーミン名曲の決定的な違い

瞳を閉じての歌詞が泣ける真相!平井堅とユーミン名曲の決定的な違い

瞳を閉じての歌詞が泣ける真相!平井堅とユーミン名曲の決定的な違いを詳しくリサーチ! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。

2004年4月28日に発売された平井堅の20thシングル『瞳をとじて』は、オリコン年間シングルランキング1位を獲得し、ミリオンセラーを記録した平成J-POP史屈指のバラードです。本楽曲は、興行収入85億円を記録し一大ブームを巻き起こした東宝映画『世界の中心で、愛をさけぶ』(行定勲監督、大沢たかお・柴咲コウ・長澤まさみ・森山未來出演)の主題歌として制作されました。

主題歌制作にあたり、平井堅自身が原作小説および脚本を深く読み込み、主人公・朔太郎(サク)が抱える「最愛の人を失った絶望と、その後の人生をどう歩むべきか」という重厚なテーマに向き合って詞曲を書き下ろしました。当時の音楽インタビューで本人が明かしたところによると、単なる劇伴音楽ではなく、「愛する人を亡くした人が、その事実を受け止めながら生きていくための祈り」を具現化することに徹底的にこだわったといいます。

歌詞の冒頭に登場する「朝目覚めるたびに 君の抜け殻が横にいる」という描写は、失われた存在が生々しく日常に残像として焼き付いている心理状態を克明に表現しています。温もりは消えても、匂いや気配だけが部屋に留まっているという残酷な現実。ここには、愛する者を失った直後の否認や深い悲嘆が生々しく投影されています。

そして楽曲の白眉であるサビのフレーズ「瞳をとじて 君を描くよ それだけでいい」「たとえ季節が僕の心を 置き去りにしても」という言葉。このフレーズ考察において決定的に重要なのは、目を閉じる行為が現実逃避ではなく、「失った相手を自分自身の心の一部として永遠に共生させるための儀式」へと昇華されている点です。時が流れ、周囲が日常を取り戻していっても、自分の中にある記憶と愛は風化させないという強い誓いが込められています。

なお、平井堅のタイトルが漢字ではなくひらがなの「瞳をとじて」と表記されている点にも、作り手の繊細な意図が読み取れます。硬い意志による遮断ではなく、瞼をそっと重ね合わせるような柔らかさと、哀しみを優しく包み込む情緒が、ひらがなの語感に見事に表現されています。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。