田中投手が長年愛着を持っていた楽天を離れる決断を下した最大の理由は、「金銭面」と「現場の戦力評価」の双方における認識のギャップにあります。2026年の日本球界復帰時に結んだ推定年俸9億円という歴代最高クラスの契約から、成績の下降に伴い年俸は毎シーズン大幅に下方修正されてきました。
2026年オフの交渉では、野球協約が定める減額制限(1億円超は40%)を大幅に超える提示がなされたとされ、金額面のみならず「先発ローテーションとしての確約がない」という現場サイドの評価が浮き彫りになりました。首脳陣の世代交代路線と、即戦力としての先発枠を求める田中投手の想いが平行線をたどった結果、双方が合意の上で自由契約の道を選びました。
記者会見や本人の公式発信でも語られた通り、球団やファンへの感謝の念を口にしつつも、「まだ投げられる、マウンドでチームの勝利に貢献したい」という言葉には、限界説を一蹴しようとする強い意志が滲み出ていました。