深夜のショート動画プラットフォーム。そこに投稿された一本のストリートピアノ動画から、すべては始まった。弾かれていたのは、1995年にミリオンセラーを記録したH Jungle with tの「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント〜」。このイントロが流れた瞬間、コメント欄は「この曲、誰の歌?」「エモすぎる」という若者たちの声で埋め尽くされた。
かつて日本中が口ずさんだあのメロディが、30年の時を超えて再びバイラルヒットを記録するとは、当時の誰も予想していなかっただろう。デジタルネイティブ世代にとって、あの泥臭くも前向きな歌詞と、荒削りながらも真っ直ぐに胸に届くボーカルは、完璧に計算された現代の打ち込み音楽にはない「生々しさ」として新鮮に映ったのだ。