十二支に猫がいない本当の理由は?昔話の騙された真相と世界の干支に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。今すぐチェックことができます。
「十二支に猫がいない」というのは、日本や中国の文化圏を中心とした常識に過ぎません。ユーラシア大陸から東南アジアにかけて伝播した十二支は、各地の生態系や言語、生活習慣に合わせて柔軟にローカライズされており、世界には正式に「猫年」が存在する国々が実在します。
国・地域変更された動物の配置変更の歴史的・言語的背景編集部の見解・評価ベトナム「卯(兎)」が「猫」に置換中国語の卯(mǎo)とベトナム語の猫(mèo)の音韻類似、水稲農業でのネズミ駆除の重要性猫好きには理想郷。年賀切手や街のモニュメントも全て猫一色になる。チベット「卯(兎)」が「猫」に置換高地特有の生態系と仏教天文学(カーラチャクラ)の土着化による変形寺院の装飾や暦法(ロサル)において自然に猫が尊ばれる文化圏。タイ「辰(龍)」が「ナーガ(神蛇)」、「亥(猪)」が「豚」ヒンドゥー・仏教神話の融合と熱帯地域での家畜事情猫は入らないものの、架空の幻獣を土着神話に置き換える柔軟性を示す。モンゴル基本構造は同一(地域により「辰」が「豹」や「駱駝」)遊牧民社会における実用動物の重要性と乾燥地帯の気候生活に直結しない動物を遊牧の守り神に置き換える独自のリアリズム。
最も著名な例がベトナムです。ベトナムの十二支では、日本の「卯(うさぎ)」の位置に堂々と猫(Mèo)が鎮座しています。2023年の卯年には、日本や中国がウサギグッズで溢れる中、ベトナム全土の街角には巨大な猫の彫像や愛らしい猫の飾り付けが登場し、世界的な話題となりました。
なぜベトナムで兎が猫に代わったのかについては、言語学的に「十二支の卯(中国語発音:mǎo)」の音が、ベトナム語で猫を意味する「mèo」と酷似していたため混同されたという説が有力です。また、平野部が広大な穀倉地帯であるベトナムでは、稲を食い荒らす野ネズミを捕殺してくれる猫は農民の守り神として絶大な信頼を得ていたという実利的な背景も強く働いています。