「正しく付けているつもりなのに、額や耳の後ろから水が垂れて目に入ってしまう」というトラブルには、明確な3つの物理的要因が存在します。原因を特定し、手順を見直すことで水漏れは確実に防ぐことが可能です。
水漏れを引き起こす3大原因:
- 生え際の髪の毛の噛み込み: シャンプーハットの内周ゴムと頭皮の間に髪の毛が挟まっていると、毛束を通じて毛細管現象のように水が内側へ伝い落ちます。
- 装着角度の水平ミス: 水平(床と平行)に被せると、水圧でつばが下がり、額部分に隙間が生まれます。後頭部側をぐっと引き下げた「前高後低」の斜めラインが正しい角度です。
- 頭囲サイズと伸縮性の不一致: 内径が頭囲より大きすぎると当然隙間ができ、小さすぎると締め付けでハットが浮き上がり、変形したフチから浸水します。
これらを解消する、失敗しない付け方の5ステップは以下の通りです。
ステップ1:髪の毛をすべて持ち上げる
装着前に、お子様や被介護者の髪を頭頂部でひとまとめにし、首筋から額にかけての生え際を完全に露出させます。髪が長い場合は仮留めのヘアクリップや手でしっかりホールドします。
ステップ2:後頭部から深く引っ掛ける
シャンプーハットの後ろ側(幅が狭い方)を、まずうなじ・後頭部の生え際より少し下の位置にしっかりと当てます。
ステップ3:額の生え際まで引き伸ばして下ろす
後頭部を支点にしながら、前方のつばをぐっと広げ、額の中央(眉毛と生え際の中間付近)まで引き下ろします。
ステップ4:内側の髪の毛を上へ逃がす
ハットの内周ゴムの内側に挟まった側頭部や前髪の毛先を、指先で優しく上側へ引き出します。頭皮とハットの接触面に毛が1本も挟まっていない状態を作ることが最大の秘訣です。
ステップ5:シャワーの水圧を「上から後ろ」へ流す
すすぎの際は、シャワーヘッドをつばの真上から直接当てるのではなく、頭頂部から後頭部に向けて斜め後ろへ水流を流します。つばに直接強い水圧をかけるとハットが押し下げられて浸水するため、水流のコントロールが肝心です。