窓のない家で後悔する理由とは?建築基準法と住み心地の真実

窓のない家で後悔する理由とは?建築基準法と住み心地の真実

窓のない家で後悔する理由とは?建築基準法と住み心地の真実について見逃せない 理由を分かりやすく解説いたします。

外壁に窓が見当たらない住宅を目にすると、「そもそも日本の法律で窓のない家に人が住んでもいいのか」という疑問が生じます。結論から言えば、日本の建築基準法において居室(リビング・寝室など)に窓を全く設けない住宅を建てることは原則として不可能です。

建築基準法第28条では、住宅の「居室」に対して以下の厳格な基準が定められています。

  • 採光基準:居室の床面積に対して「1/7以上」の有効採光面積を持つ開口部(窓)の設置義務。
  • 換気基準:居室の床面積に対して「1/20以上」の有効開口面積、または政令で定める技術的基準に適合する機械換気設備の設置。

では、街で見かける「窓のない家」はどのようにして建築確認申請をパスしているのでしょうか。その実態は「外周壁に窓がない家」であって、「建物内部にも窓がない家」ではありません。

最も代表的な手法が、建物の中心にパティオを設けるコートハウス間取り(中庭形式)です。建物を「ロの字型」や「コの字型」に配置し、外側に対しては強固な壁を巡らせつつ、中庭に向けて大開口のガラス窓を配置します。中庭の上部から降り注ぐ自然光を室内に取り込むことで、外観上は窓がゼロでありながら、法的な有効採光面積を完璧にクリアする構造です。

もう一つのアプローチが、屋根面に窓を設ける天窓(トップライト)やハイサイドライト(高所窓)の活用です。建築基準法上、天窓から取り込む光は壁面の窓に比べて「3倍の採光補正係数」が認められています。壁に大きな窓を作らなくても、天井のわずかなトップライト開口だけで法的な採光基準を効率よく満たすことが可能です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。