歯科医院に行くまでの初期対応が、その後の歯の寿命や治療の難易度を大きく左右します。予期せぬトラブルに見舞われた際は、歯が欠けたときの応急処置として以下の3ステップを冷静に実行してください。
まず、出血がある場合は清潔なガーゼやティッシュを患部に当て、強めに噛んで圧迫止血を行います。欠けた部分が気になっても、指や舌で過度に触ったり、市販の瞬間接着剤などで自力修復を試みたりすることは絶対に避けてください。感染を広げるだけでなく、歯科医による適切な接着が不可能になります。
また、折れたり欠けたりした破片が見つかった場合、状態が良ければ元の位置に接着できる可能性があります。ここで決定的に重要なのが歯の破片の保存方法として牛乳を活用することです。歯の細胞や組織は乾燥に非常に弱いため、水道水でゴシゴシ洗うのは厳禁です。軽く汚れを流す程度にとどめ、冷たい牛乳を入れた清潔な密閉容器、または薬局で購入できる生理食塩水に浸して歯科医院へ持参してください。牛乳が手に入らない場合は、口の中(頬の内側)に含んで乾燥を防ぎながら移動する方法も有効です。