世界最高峰のツアー組織である全米女子プロゴルフ協会(LPGA)を理解する上で、まず把握すべきは極めてシビアな出場資格の仕組みです。LPGAは独自の「プライオリティ・リスト(出場優先順位)」に基づき、各トーナメントのエントリー枠を厳格に管理しています。
一般的にツアーメンバーが最も重視するのが、年間を通じて争われる「レース・トゥ・CMEグローブ」のポイントランキングです。翌年のフルシード権を無条件で確保できるのは、原則としてCMEポイントランキング上位80位までの選手に限られます。81位から100位までの選手にも一定の出場資格(カテゴリー11等)が付与されるものの、出場できる試合数が大幅に制限され、シーズン途中のリシャッフル(優先順位の再編)で結果を残さなければ弾き出される構造です。
そして、シーズンを締めくくるエリートフィールドがCMEグループツアー選手権です。ポイント上位60名のみに出場が許されるこの最終戦は、予選落ちなしのフォーマットで行われ、優勝者には女子スポーツ界でも屈指の優勝賞金400万ドルが授与されます。まさに一攫千金の夢が詰まった舞台ですが、ここへ辿り着くためには、アジア、北米、欧州を巡る年間30試合以上の過密なLPGAツアー日程を戦い抜くタフネスが不可欠となります。