かぼちゃをフライパンだけで生の状態からじっくり焼き上げようとすると、中心部に火が通るまでに長時間を要し、表面の糖分が焦げ付くか、内部の水分が蒸発して繊維質が固くなりがちです。ここで決定打となるのが、調理前の電子レンジによる下処理です。
かぼちゃを厚さ7〜8mmのくし形またはスライスに切り揃えた後、耐熱皿に重ならないように並べ、ふんわりとラップをかけて600Wで約1分30秒〜2分(500Wなら約2分〜2分30秒)加熱します。竹串がスッと抵抗なく通る手前、やや芯が残る「7〜8割の火の通り」で止めるのが最大のコツです。
レンジ加熱によってかぼちゃ内部のデンプンが65〜75℃の糊化温度帯を素早く通過するため、甘みが閉じ込められ、パサつきのないしっとりホクホクの組織が形成されます。下処理を施した状態であれば、フライパンでの焼き時間は中弱火で両面合わせてわずか3〜4分。短時間で香ばしい焼き目をつけるだけで、完璧な口当たりが完成します。