ネットニュースで「販売終了」の文字が踊ると、消費者は「二度と食べられない」と受け止めがちですが、ここには流通上の大きな誤解が存在します。製菓業界における終売には、大きく分けて3つのパターンが存在します。
第1に「地域限定化へのシフト」です。明治の「サイコロキャラメル」は全国販売終了後、グループ会社の道南食品(北海道函館市)が引き継ぎ、北海道限定の特産品としてリニューアルされました。「チェルシー」もまた、2024年秋から北海道限定の「北海道生食感チェルシー」として装いを新たに復活しています。
第2に「ライセンス供与やコラボレーション」です。キャンデーやスナックそのものの量産は停止しても、味やパッケージのライセンスを飲料メーカー、アイスメーカー、ベーカリーに提供し、菓子パンやドリンクとして期間限定で棚に並ぶ事例が増えています。
第3に「プライベートブランド(PB)やジェネリック菓子としての存続」です。大手NB(ナショナルブランド)としての販売は終了しても、大手コンビニやスーパーのPB商品として、同じ製造ラインで作られた類似仕様の商品が流通し続けているケースも少なくありません。