ユーザーの間で最も意見が割れるテーマが「塗布の順番」です。マスカラ前と後どっちが効果的なのかという論争に対し、大手化粧品メーカーの開発研究者やトップメイクアップアーティストの回答は、求めている仕上がりによって明確に分かれます。
「自まつ毛本来の繊細なセパレート感」を重視する場合はマスカラ前が適しています。すっぴんのまつ毛に熱を当て、毛流れを整えてからマスカラ下地を薄く重ねることで、ダマのない羽のような仕上がりが手に入ります。一方、「夕方まで絶対に下がらない強力なキープ力」を狙うならば、マスカラ塗布後の使用が科学的にも理にかなっています。
マスカラに含まれる固形ワックスや被膜形成ポリマーは、熱を加えることで一時的に軟化し、冷える過程で急激に再結晶化して固まる性質を持ちます。この熱可塑性を利用し、マスカラが完全に乾いた後、根元からグッと持ち上げて数秒キープすることで、ワックスが上向きの角度で強固にロックされます。
カールキープのコツとネットの反応をSNSやQ&Aサイトで追跡調査したところ、「マスカラを塗って完全に乾いてから、根元に3秒、中間に2秒当てるだけで雨の日でもカールが維持できた」という成功体験が多数を占める一方、「生乾きの状態で当ててコームがマスカラまみれになり、毛が引きちぎれそうになった」という失敗談も目立ちます。ワックスが液体の状態で熱を加えるとコームにまつ毛が癒着するため、必ず被膜が乾ききってからヒーターを滑らせるのが最大の防衛策です。