彼の持つ独特のエレガンスと陰影は、音楽だけでなく映画界でも強烈な光を放った。1981年に公開された映画『蔵の中』では主演を務め、横溝正史原作の耽美でミステリアスな世界観を圧倒的なリアリティで演じきった。まさに本物の「蔵がある家」で育った彼だからこそ醸し出せる本物の育ちの良さと毒気が、スクリーン上で完璧に融合していたのである。
世間の「金持ちの坊ちゃん」に対する偏見を、彼は圧倒的な才能と本物のロック魂でねじ伏せた。どんなに破天荒な振る舞いをしても、どこか気品と優しさが漂っていたのは、代々培われた名家の血脈ゆえだろう。